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感染懲悪のカタルシス 闇は集う

生と死、というやや重いテーマを扱ってはいるがこの漫画の魅力は要は大岡裁き的な「正義は勝ち、悪は滅びる」という勧善懲悪のカタルシスにある。

 

ここで死ぬべきではなかった人間=善人が生き返り、真っ当な人生をやり直すことができる事に喜びを見出すのと、死ぬべき人間=悪人があの世へ消えていく自業自得を楽しむというのは裏表が違うだけで構造的には同じようなものだ。

 

しかしその勧善懲悪を貫くためなのか、オチが厳しいのが結構あるな。幼稚園くらいの女の子が両親を毒殺して新しい両親と人生をやり直す、みたいな結末の話もあったし。

 

でもこういうカタルシス作品は単純であるだけに娯楽性がとても強い。美容院とか床屋の順番待ちとかに置いてあるとつい手に取ってしまうような感じの漫画だ。